いわゆる『忠臣蔵』なのだが、かなり異端の作品。
『忠臣蔵』初心者にはあまりお勧めできない。
そもそもこの作品では本来の『忠臣蔵』という作品で重要になる「忠義」という要素がほとんどクローズアップされていない。
「仇討ち」という体裁をとった吉良上野介暗殺を謀る大石内蔵助、それを阻止して幕府の権威を守らんとすり米沢藩の色部又四郎の謀略戦が物語の中心。
原作者の池宮彰一郎は『十三人の刺客』の脚本を担当した人物。
「刺客」が「暗殺対象」を待ち受ける『十三人の刺客』
「暗殺対象」が「刺客」を待ち受ける『四十七人の刺客』
全く逆のようで！よく似た作風の両作品の見比べてみるのも一つの楽しみ方かもしれない。
