candydandy2507

少年のcandydandy2507のレビュー・感想・評価

少年(1969年製作の映画)
3.5
大島渚監督。渡辺文雄、小山明子。傷痍軍人の夫とキャバレー上がりの年下の妻、その間に生まれた子と先妻との子。当たり屋稼業で全国を流転。それぞれが屈折しており、相手を否定するのはそもそも自分自身を否定しているから。映像としては、構図がそれぞれ決まっている。モノクロ画面を挟んだり、スローを入れたり、音楽もクラシック風現代音楽(林光)で、全体的にどこかヌーヴェル・ヴァーグの臭いがする。安易なズームや頻繁な切り返しもなく、そのせいか日本的な湿っぽさは一切無い。恐るべし、大島渚。
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