ホマ蔵

少年のホマ蔵のレビュー・感想・評価

少年(1969年製作の映画)
3.3
台詞や展開が非常に淡々としていて、心情がかなり捉えづらい。
しかし、常に少年の目線で物事を運んでいるので、実際の子供の目線なら大人の気持ちなどわからない、自分自身ですらどうすればいいのかわからないというのも当然の話だと思う。
淡々と話が進み、最後にどう思うかを委ねてくるのがこの監督の作品の特徴だなと思った。
おもちゃのピアノの音や演出に居心地が悪いと本能的に感じさせるものがあり
何気ないシーンですら緊張感を常に感じた。
それが少年や一家の生きづらさ・家庭の歪みを表現していると解釈したら
十分に疑似体験できる良作だと思う。
また、当時の観光地などの風景映像がとても貴重に感じられた。
ホマ蔵

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