2人のえにしは机龍之助という不思議な糸で結ばれているのかもしれませんの巻
千恵蔵大菩薩峠三作目にして最終章
運命の波乱渦巻く甲府編
通してお話は面白かったですね
ただ原作自体が未完のためこのような…
中里介山の未完の長編小説を内田吐夢監督が映画化した「大菩薩峠」三部作の最終章。(1959)
将軍家直領二十五万石の甲府。
机龍之介(片岡千恵蔵)は、枯草に覆われた荒屋敷に起居し、悪徳旗本・神尾主膳…
結局のところ竜之介の真意はわからないしダーク"ヒーロー"と呼べるような人生でもなく、地獄の業火そのもの。原作は映画よりかなり趣味で辻斬りしてるっぽいし未完なのでいくつかある大菩薩峠は監督の手腕による…
>>続きを読む三部作の完結編だが、映像的な見所は一番かもしれない。
特に、燃える屋敷から出てきた片岡千恵蔵が次々に敵を斬り伏せるシーンが出色。
シネスコ画面でありながら、横ではなく奥に画面を使った長回しの殺陣が…
このレビューはネタバレを含みます
2022.35 *122
3作通しての感想
・全体的にゆったりしたテンポ、カットだった
疑問
・会う女会う女が軒並み机に夢中になっていくのが分からない。ましてや、恐ろしくて非情な人と後々知って…
机龍之介を中心に何人もの人間が勝手に繋がれ、また呆気なく離れていくカオス。
「伏線回収できている/できていない」みたいなことが作品評価の重要なポイントのように語られるようになって久しい昨今だが、自…
謎の魅力、完。
何がどう面白くてなぜ好きなのか自分でもよく分からないが、主には豪華で怪しい世界観と内田吐夢の演出、片岡千恵蔵の演技と異質な存在感だと思う。ショットも片岡千恵蔵をとらえている時(殺陣…
原作はどうなのか知らないが(未完か)、机龍之介に救いを与えようとしてあの血のような笛吹川氾濫のラストはこの暗黒映画に合ってる。林の階段での萬屋錦之介との対決はもう少し見たかったけど、燃える屋敷をバッ…
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