3104

大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオスの3104のレビュー・感想・評価

3.6
子供を物語の真ん中近くに据え、「子供の味方・ガメラ」路線を歩み出したシリーズ第3作。

とはいえ高速道路建設工事とその反対派の衝突を話のきっかけにするなど、前作までに見られた大人向けのテイストも若干残っていて、シリーズの中ではバランスの取れた一作ともいえる。

ガメラの今回の“対戦相手”はギャオス。
シリーズののちの作品にも何度か登場する人気怪獣。
コウモリがモチーフで、音叉状の首骨を震わせて発する「超音波メス」が得意技。建物でも旅客機でも車でもガメラの前脚でも、なんでもスパスパ斬ってしまう。
空を飛び遠距離戦が得意な反面、防御は弱く特に水中が不得手。防御が堅固で近接戦闘が得意なガメラとの戦い方の違いが面白い。
“対決もの”の怪獣映画はこういう対比が巧みであれば観ていて楽しく、両者の魅力がより浮き彫りになるというもの。

ちなみに夜行性のギャオスの最大の弱点は太陽の光。人間側はそれを利用し追い詰めようとするがうまくいかず。しかし自らの弱点を知っているのに夜明け間近にノコノコ現れるギャオスもギャオスだ。「ギャオーって鳴くからギャオスだよ」という名前の由来等々、あからさまなツッコミどころの数々も昭和特撮ならではのご愛嬌か。