富士山噴火の影響により出現した有翼怪獣ギャオスが、熱エネルギーを求めて飛来してきた大怪獣ガメラと衝突する。怪獣同士のドッグファイトを売りにしている、大映の特撮怪獣映画シリーズ第3弾。
前作で確立された雛形に「子供がガメラに助けられる→ガメラがピンチに陥る→博士のアイデアが失敗する→子供のアイデアが成功する」という定型が付加されている。子供向けのテーマ曲も付けられ、シリーズが軌道に乗ってきたことが窺い知れる。
戦闘機とギャオスが空中で旋回するとき、ロールせずに平行に曲がってしまうが、名古屋襲撃シーンの都市破壊描写と音波光線の切断描写が秀逸であり、純粋にエキサイトすることができる。
何よりも、ライバル怪獣ギャオスが、ガメラよりも格上に見えるところが素晴らしい。ガメラが必死に食らいついていく展開に、大きな感動が呼び起こされる。そして、ただ知識をひけらかすだけの「雰囲気だけ博士」が最高に笑える。
