ちろる

秋日和のちろるのレビュー・感想・評価

秋日和(1960年製作の映画)
4.0
ドライなゆりちゃんとウェットで潔癖のあやちゃん。
私が男なら付き合うのはゆりちゃんかなぁー。
「晩春」の時の原節子の恨み節とかぶるあやちゃんのお母さんへの恨み節。
もちろんこれは全く別のお話だけど、こうやって回りまわってくるのかぁと笑った。

でも女の子はある時から母親と姉妹みたいに親友みたいになる時がくる。
いつまでたってもお母さんの事が心配だし、甘えても居たい娘心を小津さんはなんで男なのにそんなことまでわかるのよーって感心しました。

親友の七回忌の酒の席で美人の未亡人を品定めする。
父が不在のあやちゃんの結婚の世話をしたがってこぞって自分の手柄にしたがる。
老いも後半に差し掛かっても、気持ちはまだまだ現役で憧れの君を取り合ってた学生気分が抜けきれないオヤジたちのダメっぷりと無邪気さが面白い。

周りがやんのやんの言ったってまとまる時はまとまるし、だめな時はどうしたって上手くいかないものなのだよね。
ゆりちゃんとあやちゃん、ちゃんと仲直り出来たさどうか心配してる。
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