近未来、天才科学者ケン・キャッスルの発明した仮想空間で「人」を操るシステムにより「ソサエティ」に没入する人が増大していた。キャッスルは同システムで「囚人」を操り戦闘するゲーム「スレイヤー」を送り出し大人気となる。その中で、死刑囚ケーブル(ジェラルド・バトラー)は連戦連勝して有名となるが、ケーブルは殺人犯に仕立てあげられた男ジョン・ティルマンであり、その背景にはケン・キャッスルの恐るべき野望が隠されていた。
ストーリーとして、まず「ソサエティ」や「スレイヤー」のシステムの理解と、わざわざ生身の人間を操る意味が分からず、前半はただ「スレイヤー」でのケーブルの戦いと「ソサエティ」のモラル無き淫らな世界を観るだけで、いまひとつ話に気持ちが乗っていかなかった。
後半の、ケン・キャッスルの野望を阻止する戦いが始まってから、やっとストーリーが見えてくるようになりました。しかし、それとともに意外性が無い展開になってしまっていたのは残念でした。
「スレイヤー」においてケーブルの戦闘アクションが多く描かれており、本作においてサイモンという少年がケーブルを操って戦っている設定なんですが、時々出てくるゲームっぽい表示以外、ただジェラルド・バトラーが無双しているだけで操られている感じはほとんど無かった。
私にはあまり合わない作品でした。