猿山リム

GAMER ゲーマーの猿山リムのレビュー・感想・評価

GAMER ゲーマー(2009年製作の映画)
1.6
 一見よくできた設定のようだけど、あちこち設定が潰し合って、感情移入できなくなっちゃった残念な作品。

 未来。
 死刑囚を操作した戦争ゲーム(FPS・TPSの系譜)で、30勝すると自由を手に入れられる。
 ・・・が、プレイするのは一般人。
 一般人の操作通りにしか動けないんじゃ、この設定活きないよね。
 そもそも、FPS・TPS系は、死んでリスポーンする流れが一般的だから、一人が死なずにクリアするってのも馴染めない。
 だから、バトルロイヤル式のゲームに置き換えれば、少しは設定が活きるが、そうすると今度は話の大筋が成立しなくなってしまう。

 アバターを操作して、引ん剥いて裸を愉しんだりセックスを鑑賞したり・・・まぁゲーム内でできるならやるとは思うが、そのアバターが生きた人間である必要もないわけで。
 思いついたアイデアと、やりたいことを、全部欲張ってぶち込んだけど、仕上げを雑にしちゃった印象。
 ひとつひとつのネタはものすごく魅力的なだけに、勿体ない。

 ブルーレイにて鑑賞。
 特典に、機材や演者やスタッフをお互いに褒め合うだけのよくある退屈なインタヴュー企画が延々と詰め込まれる。
 監督二人が、映像をとめたり巻き戻したり、未公開シーンを挿入したり、メイキングを挟みつつ解説するコメンタリーはブルーレイらしい企画で面白かった。
 
 ・・・って事で、エロシーン有り。
 かなりきわどい部分までのエロシーン。
 ゲームの映画だからと安易に子供に見せちゃうと・・・。
猿山リム

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