このレビューはネタバレを含みます
要人暗殺計画を聞いてしまった通訳のシルビア(二コール・キッドマン)が事件に巻き込まれ、シークレットサービス(トビン=ショーン・ペン)の警護対象となる。民族紛争に端を発したその一件と、シルビアの嘘と過去が絡み合いながらやがて全貌が明かされる。
シルビアの友人のフィリップが死んだとき…、その時の遺書で兄のサイモンが射殺されていたという真実を知らされたとき、何故トビンまで涙ぐんでるのか…。
シークレットサービスってそんな感傷的で務まるのか?っていうか、ここに出てくるシークレットサービスってうっかりミスばっかりでずいぶん間抜け。
しかも被保護者であるはずのシルヴィアも身勝手に動き過ぎで、守って欲しいのか欲しくないのか、自分から護衛の依頼しておきながら何がしたいんだっていう。
物語をスリリングな展開にするがために整合性を度外視するのはちょっと違うと思う。
謎が絡み過ぎて物語は掴みづらく、セリフのセンスも感じられない。
社会派サスペンスや凝った作りはいいけど、逆に野暮ったく感じた。