Gak

アポロ13のGakのレビュー・感想・評価

アポロ13(1995年製作の映画)
3.6
やはり数ある宇宙パニック映画には引けを取るが、基礎基本の勉強にはなる。

主人公はやはり船内に。
ゲーム性に投げ込まれ、物理的な障害にぶつかり具体策を講じるのは管制塔。

感情的な葛藤は主に船内の主人公たち。

この差の作り方。効用。
主人公たちに感情的な葛藤を起こさせやすくするために、ロケットが飛ぶまでの約40分を主人公たちの日常風景に使う。


対して、例えば新幹線大爆破とかは、車内の人物たちに感情的な葛藤はほぼない。パニくってるだけ。

感情的な葛藤も管制塔サイドにほとんど。
まああれは犯罪者側のドラマがメインになっていく変わり種だからなんとも言えんのだけど。


これは、

一番困るのは誰か
という視点で見ればいいのか、

感情的な葛藤があるのは誰か
で見ればいいのか

二者択一で揺れているだけ
というのはどういう状態なのか

障害は、メカニックな問題がメインだから、必然的に物理的な葛藤がメインになる

物理的な葛藤は二者択一というよりかは男性神話的な突破の仕方、あるいは突破の過程がドラマになる

感情的な葛藤が生じるのはやはりクライマックス がメイン


では、この障害が、メカニックであり物理的なものではなく、人的なもの、人間関係的なものである場合どうなるか

問題が人間関係メインであれば、必然的に会話、対話がメインになる
それは、障害の突破の過程という、障害物競争的な数学的な過程とは明らかに異なる

どちらかというと二者択一の間で揺れる葛藤に近くなる

そうなるとやはり、笑の大学的な、人間の人間による注文、広告代理店的な無理難題が障壁となり、それをなんとか叶えようとする障害以外な思いつかない
そこに、嘘やごまかしが生じたり、もしくは、感情的な共感により、仲間内で意見が分かれたり

そうすると、プロット、という数学的説明が要請される段階でどのようにまとめ人に伝えればいいのか

むず
Gak

Gak