鉄猫

悪魔のいけにえの鉄猫のレビュー・感想・評価

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)
5.0
映画ファンとしていつか見ようとしていたけどやっと見た。ホラー映画に疎くて、ジェイソンとレザーフェイスがごっちゃになったり『死霊のはらわた』とごっちゃになったりしたけどやっと辿り着きました。

想像してたのと違って、視覚ではなく聴覚と精神に来る映画でした。ホラー映画と聞いてイメージする内容とは少し違ったけど、見た後は本当ゲッソリしました。悲鳴と金物の音と骨がぶつかり合う音を何年分も聞いた感じです。見終えて1時間経っても耳がキーンと鳴ってます(私に聴覚過敏などの特異体質があるからかもしれませんが)。音の拷問です。
あとヒッチハイカーの彼がホント嫌です。役者がみんな凄まじい名演なのも精神的に来ます。

しかし、1つの金字塔を築いた映画だけあって、画面がいちいち美しいです。40年以上前の映画なのに退屈しないし古くさいと思わなかった。色もカメラワークも綺麗で、緑やオレンジがかった映像の原点だったりするのでしょうか?映像のセンスの良さだけでも視聴して本当に良かったと感じました。

恐怖よりも不快さで煽るのが上手い、と噂に聴いてましたがその通りでした。映画の登場人物やシーンにシンクロしやすい人にはキッツいかもしれないです。素晴らしいけど積極的に見たくないから4.9点にしました。
(追記:20日ぐらい経ったらじわじわ気に入ったので5点に上方修正。後々なぜか魅力的に感じてしまい、正直5点では足りない)
※コメントでネタバレの感想を書きました
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