Automne

1999年の夏休みのAutomneのレビュー・感想・評価

1999年の夏休み(1988年製作の映画)
4.2
ひとつの死、青春の死、なにかの死。
肉体がなくなっても想い出は死なないし、罪人は罪を背負い、トラウマは消えない。
ちいさな世界を壊して外へ羽ばたこうともがく少年たちは、そうしてまた繰り返してしまう。
4人の少年たちが織り成す男性愛を4人の少女が演じていて、透き通るように清らかで美しい青春をみました。
物語も綺麗でそれでいて繊細。ちいさな世界にひとりの死がもたらされることで生じる僅かなほころび、そこからひび割れてゆく関係。
少年たちは成長できたのでしょうか、殻を破って大人になるには痛みが伴うのでしょうか。
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