marutabatsuo

1999年の夏休みのmarutabatsuoのレビュー・感想・評価

1999年の夏休み(1988年製作の映画)
4.2
究極に純化された少年どうしの青春恋愛映画。近未来、少年4人だけの寄宿舎の夏休み、その少年を演じるのは少女というかなり歪な設定により、性を超えた十代の繊細な心の動きだけに一切が純化される。これは百合なのかBLなのかもうすべてを超えてピュア。2度と作れない稀有な作品

なにも知らずに見たので、オープニングからこれは男なのか女なのか、現実なのか夢なのかもうふわふわ。少女(少年)たちの演技がまた浮ついた台詞と下手くそなのがファンタジックさに輪をかける。深津絵里のデビュー作だが、当時は別名でクレジットされていた