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ギルダのsmithmouseのレビュー・感想・評価

ギルダ(1946年製作の映画)
3.8
美人とUFOキャッチャーの景品はゲットしたことがないオードリー派の自分から見てもこの人の綺麗さはヤバイ!

「醜い女と美男子に囲まれたいわ」
ギャンブルと腕っ節の強い主人公がカジノオーナーに右腕として雇われるが、そのオーナーの妻として紹介されたのは自分の"昔の女"だった。

ストーリーはスパイの暗躍らしきものや国際的陰謀がチマチマ繰り広げられる少し解りにくいものだけどこの映画の最大の武器はモノクロ画面にも関わらず画面に映る度に目線を奪い取られる闇夜の満月の様なリタ・ヘイワースの魔的引力!

スパンコールでピカピカのドレスやコートを着てても服の存在感を軽くぶっ飛ばしてしまうほど凄い。
M・M、B・B、C・Cとこれまで自分が見てきた時代のアイコンレベルのスター女優の系譜に連なる人として破格のゴージャスさ。
長い手足を使ったダンスシーンも気怠げながらも迫力があって好きだし、主人公の気を引こうとしたのと同じ歌で逆襲する所とかは恋愛ゲームマスターの不器用で愚直だが意外な一手を見てる感じでギャップに萌える(*°∀°)。

しかし、盤上にポーンしかいないチェスのクイーンが如き最強の悪女から次第に毒気が抜けていき籠の鳥になってく様は何か哀れだ。
主人公の富に魅入られ破滅に向けている進んでいく姿も哀れだ。
惚れたら負けやね(・_・)。

昔の映画らしく結構唐突に終わるけど後味の良い終わり方なんで彼女の美女オーラを堪能したまま終われる。

口パクは気にするな!
ジッパー上げたいの私だって思った映画。
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