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続・荒野の用心棒のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

続・荒野の用心棒(1966年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

棺桶を引きずって歩く、ガンマンの話。

まずは、主人公ジャンゴがカッコ良かったですね。
棺桶を引きずって歩くビジュアルからして惹かれるものがあったし、「中に何が入っているのか?」「自分が死んだ時の為?」と想像を掻き立てられました。
権力になびかない、一匹狼的な性格もカッコ良くて、後のマカロニ・ウェスタンに多大な影響を与えたというのも頷けます。

40人もの敵をガトリングガンで一掃したり、タランティーノが『レザボア・ドッグス』で引用したという耳切りのシーンなど、見所となる場面もあるのですが、昔の映画という事で、しょぼく感じてしまう部分もあって。
特にガトリングガンなのに銃口が回らなかったり、弾帯が一切動かなかったりと、あまりにも安い作りにはガッカリ…。
見せ場となるシーンだけに、武器もカッコ良く作って欲しかったです。

あとは、ジャンゴが助けた女と結ばれる展開も、個人的にはイマイチだったなと。
ジャンゴのミステリアスな雰囲気が好きだったのに、物語が進むにつれて、金と女が好きな普通の人間になっていくので、神秘性が消えていっちゃうんですよね。
まぁ、この人間的な成長が良いと思う人もいるんでしょうけど、私はイーストウッドが演じる様な超人的でカリスマ性のあるキャラクターの方が好きかな。

そんなわけで、個人的にはハマらなかったものの、ジャンゴのカッコ良さだったり、後続に与えた影響を窺い知る事は出来ました。
マカロニ・ウェスタンの雛形を作った作品として、映画ファンならチェックしておいても良いのではないでしょうか。
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