旅立ちの汽笛のTygaのレビュー・感想・評価

満足のいく旅立ちなどない。
兵役のタイムリミットまでに童貞を卒業しなきゃと焦る若者たち。
酒癖の悪い父親に耐えかね家を出て行く母親。

他の作品と比べると明らかにロシア人っぽい顔の人が居たり、旧ソ連圏な感じを強く受ける。
背景のキルギスの自然は美しさもありつつ、今回は結構不気味さも感じる。
(カエルがずっと跳ばないで歩いてるのなんでだ……)

さりげなく終盤にどエロい飲みサーみたいなゲームぶち込んできて、それでも必要以上にいやらしくならないのはこの監督の作家性か、キルギスの国民性か。