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大砂塵のJumblesoulのレビュー・感想・評価

大砂塵(1954年製作の映画)
4.0
『ミルドレッド・ピアース』から約10年後のジョーン・クロフォード主演作。今回も開拓時代を舞台に鉄道開通絡みの実業家という設定で、実力派の男優陣がクロフォードの脇を固める傑作である。
ちなみに邦題から砂漠の中の町の話というイメージだが序盤だけで、中盤からは砂一つない森の中が舞台。
西部劇史上他に無いであろう女性同士の対決物語で、クライマックスではタイマン勝負で撃ち合いまでしている。恋愛あり、活劇ありとエンタメ要素も充実した名作となった。
最後の唖然とした表情が見事な町の実力者役ワード・ボンドに、定番の暴れ者キャラのアーネスト・ボーグナインも素晴らしいが、「これで俺も皆に特別な目で見られる」という名セリフで殉職(?)するジョン・キャラダインの名演が特に心に残った。やはり映画は役者が作るものである。
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