このレビューはネタバレを含みます
クリスティン・スコット・トーマスが素晴らしかったです。
15年の刑期を終え、妹の家に世話になる。
「事件の真相」は決して語らず、心を閉ざしたまま。
妹レアが、とても健気・・きっと姉ジュリエットが大好きだったのでしょう。
「ずっと、お姉さんに憧れてたの」と。
だから、昔の様に「家族」になりたいというレアの気持ちがひしひしと伝わってきました。
愛する我が子になぜ手をかけたのか?
ラスト、真相が明かされますが・・・
たぶん、この作品は「事件の真相」よりもジュリエットの再生の物語であって焦点はそこじゃないのかと思いました。
ジュリエットは言っています。
「我が子の死ほど苦しいものはない」
彼女が一番分かっていて、その罪を一生背負っていく覚悟はできている。
エンド・ロールの曲も良かったです。
見応えのある作品だったと思います。