J四郎

レアエクスポーツ 〜囚われのサンタクロース〜のJ四郎のレビュー・感想・評価

3.3
フィンランドのダークファンタジー。
新しいサンタクロース像を造り上げている。
フィンランドの北方の町で暮らしている主人公はある発掘作業を
やっている所に出くわす。

それは山ではなくピラミッドよりデカい巨大な墓だとか。
この子供の読んでいる絵本の中ではおぞましい怪物の姿がある。
やがてトナカイが食い散らかされていたり、子供の失踪事件が頻発する。
ラジエーターやジャガイモの袋が盗まれたりと・・。

まず目についたのが主人公の男の子がえっらい可愛くない顔を
しているな~と。
普通ならいじめっ子側の顔立ちか?
この子供のキャラが好き嫌いが分かれそう。

話自体、タイトルとパッケージの絵から連想するイメージとは違ったかな?
今までのサンタのイメージを覆すアレとか。
何より一番インパクトがあったのが雪の中ぞろぞろ出てくる全裸の老人の群れ。
ホラーかジョークかよう分からんが凄いアイデアだ。

それにしても如何なる状況に陥ってもゼニ勘定を忘れないフィンランド人。
大阪商人顔負けの逞しさがありまんな~。
前半がダラダラしてるし、映画としてはそれほど面白いとは思わなかったけどオチが中々良かった。
事前情報無しに観たら、ああ~このタイトルってそういうことかい!?
ってやられました。
これは全体でブラックユーモアになってんだな~と。
出来は悪くないけど、人におススメするのはちょい微妙かな?
J四郎

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