「赤毛のアン」が嫌い。あんな境遇の子が幸せになれるなんて嘘だ。
(けど、いつも「赤毛のアン」を読んでる.....)
父親は借金作って蒸発、優しかった母は事故死、兄貴は高校中退して荒れてる..... 中学三年生の初子は、成績優秀なのにお金がなくて進学できそうにない。
辛い辛い辛い! なんでこんな映画観なきゃいけないんだ!
(つっても自分で借りたんだった(>_<)!)
出てくる大人たちがクソ過ぎて目眩がする。
(特に坂井真紀演じる担任教師のクソっぷりときたら!!)
初子が良い子過ぎて泣けてくる。グレるでもなく、己が運命を受け入れてしまう。
ありきたりな希望など描かれない。
初子の王子さま、同級生のボーイフレンド、三島君(ガチバンの森紋児だ( `ー´)ノ)が唯一の希望ではあるが、けっこう頼りない。安定感がない。
初子の前に光は見えない。けれど淡々と生きる。これもひとつの人生賛歌か.....
タナダユキ監督、よくこんな映画を成立させたな。
そうか「百万円と苦虫女」の監督だったか.....
他の作品も観てみよう。
あぁ、故・大杉連さんも出てたのか。しかもこんな役で(T_T)/~~~
そしてラストで流れる曲はUAか。
あぁ、菩薩さまのようだ。
地味で辛い映画。けど、好きだ。なんでだろう?