第3逃亡者

スワンプ・ウォーターの第3逃亡者のレビュー・感想・評価

スワンプ・ウォーター(1940年製作の映画)
5.0
ダドリーニコルズなだけあってダナアンドリュースを孤立させる=一人で運動させるための伏線が細かくて複雑だった。

猟師が失踪するのは沼地に捜索隊を派遣するため、犬が居なくなるのは後ほどダナアンドリュースに単身で捜しに向かわせて沼地で逃亡者と出会わせるため、窓は人が現れるため、父親が引き止めるのは振り切って運動を強めるため、柵は人が座るため、ワードボンドらが雑貨店の猫を駆除し出すのは(荒唐無稽)アンバクスターを店の奥から出てこさせ、戻り際立ち止まらせた際ボサボサの髪に照明を当てて印象づけるため(逃亡者の娘であることが後ほどわかる)、木は目印をつけるため、角笛は犬の鳴き声を呼応させるため、ブレナンが毒ヘビに噛まれるのはアンドリュースに抱きかかえさせるため(逃亡者を庇い立てするきっかけを作っている)、掘った墓は使用されず、ナイフはアンドリュースに奪わせてから返させるため(これだけで心を許し合ったことを撮っちまう)、父親が怒鳴り散らすのはアンドリュースに家出させて逃亡者と共に毛皮の商売を始めさせるため、牛は人が隠れるため、ギター弾きが人妻を口説くのは夫を怒らせてギターを置き忘れていくため、置き忘れたギターはアンドリュースに返しに行かせてギター弾きと真犯人のグルが判明(この辺がご都合主義的?手配書が思いきり壁に張ってあるという(笑))、恋人に振られるのは代わりにアンバクスターをダンスに誘うため、ダンスは彼女が踊れないことを露呈、そしてアンドリュースとキスをした後に思わず踊り出す瞬間を撮るため(可愛い)、恋人が嫉妬するのは沼地の秘密をみんなにバラしてアンドリュースを孤立させるため、川は顔を押しつけて人を尋問するため、頭は扉を押し開けるため、毛皮を仕舞うのは置き忘れたギターを見つけるため、草むらは人が隠れるため、木は撃たれるため、帽子は撃たれるため、上着は脱ぎ置くため、底無し沼は人を飲み込むため、ライフルは掴まるため、帽子は浮かぶため、沼地は人が消えていくため、角笛は鳴り響くため、ダンスはペアを作るため(ウォルターヒューストンと妻、アンドリュースとバクスター、ブレナンと犬)