ダサっと言われても僕は何とも思わない。
毎年1回は必ず見る程、本当にこの映画好きだから。
アメリカを代表する80年代のロックンロールアクション。
内田裕也や矢沢の永ちゃんのような田舎のロッケンロールとは違う。
ヒーローは圧倒的に強く、ヒロインは飛び抜けて美しく、ギャングはとんでもない悪党。そしてヒーローは勝ち、格好良く去っていくという、古き良きウエスタンスタイルを貫いている。
リッチモンドのギャンググループであるボンバーズのリーダーレイヴン(ウィレム・デフォー)は、凱旋ライブ中のエレン(ダイアン・レイン)をステージから誘拐する。
エレンの元カレのトム(マイケル・パレ)は、姉からの連絡を受け街に戻り、エレンの救出に向かう……というストーリー。
このストーリー展開や演技についてどうこう言ってはいけません。正直ツッコミどころ満載だし、なんでやねん!の連続だし。
けどそんなの関係なしに魅了されるんですよ。音楽、ライブ、バイク、炎、決闘、全てが熱くてそれがロックンロールだから。
あと、ウォルター・ヒル監督のこだわりが強い。廃工場、電車の映像を多用して危ない雰囲気にしてるのは他の映画でもそうなんだけど、この監督ポール好きですね笑
初っ端からトムが電車のポールに掴まってポーズとってるし、紐パンギャング女のポールダンスを何カットも長回しで撮ってるし。きっと長くて硬いものフェチだと思います。
とストーリーは良しとして、とにかく音楽が最高です!
この映画のために作られたFire Incという名のバンドの「Tonight Is What It Means to Be young」をラストでダイアン・レインが口パク熱唱するライブシーンは圧巻!
他にも名曲目白押しで素晴らしい。
Tonight Is 〜は、杉浦幸が合気道の型をとるシーンから始まるドラマ「ヤヌスの鏡」のオープニングテーマになっている。
そしてこの頃の大映ドラマは、アメリカ映画の曲を漸進的にカバー(パクり?)してたからなお面白い。
ざっと並べただけでも、
・フラッシュダンスからは
「スチュワーデス物語」
What a Feeling (同名:麻倉未稀)
・フットルースからは
「不良少女とよばれて」
NEVER(同名:ピンクレディMIEちゃん)
「スクールウォーズ」
Holding Out of a Hero(Hero:麻倉未稀)
・ストリートオブファイヤーからは
「ヤヌスの鏡」
Tonight Is What It Means to Be Young
(今夜はANGEL:椎名恵)
ちなみに、スチュワーデス物語SPで風間杜夫が歌う「100℃でHEARTBEAT」は、SURVIVERのアルバム「アイ・オブ・ザ・タイガー」に収録されているAmerican Heartbeatのカバー(アイ・オブ・ザ・タイガーは言わずと知れたロッキー3のテーマ曲)。
そして最近では、Mr.ノーバディのカーチェイスシーンで流れるパット・べネターの「Heartbreaker」は、堀ちえみ主演の「スタア誕生」のテーマソングであったので、大映ドラマがアメリカより見る目があったのは間違いない。
また、現在レイヴン役のウィレム・デフォー以外はあまりパッとしないけど、
マイケル・パレは、アマプラとかにラインナップされるB級アクションなどに出続けている。
エイミー・マディガン(マッコイ役)は、今年観た映画ワースト1のハントに、雑貨屋を経営する夫婦のおばさん役で出てた。
黒人グループ「ソレルズ」の1人は、フォレスト・ガンプで、ベトナムでエビ釣り船長の話をしてたが戦死した唇の厚い黒人。
って感じで皆元気そうで良かった。
(別枠なので点数つけません)