回想シーンでご飯3杯いける

ストリート・オブ・ファイヤーの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

4.3
「フラッシュダンス」「フットルース」「ゴーストバスターズ」等、'80年代のMTV全盛時代に作られた"サントラに力を入れた映画"は数あれど、僕にとってはこれが最高峰。

基本は街のチンピラに誘拐されたロックバンドの女性ボーカリストを救う、一匹狼のヒーローを主人公にしたアクション映画。カーチェイスや爆発、殴り合いシーンが満載なのに、「人が死なない映画」として映画マニアの間で知られている。映画ならではの派手さとドラマ性と、そして良心が同居した、長年に渡って愛すべき名作である。

バンド演奏シーンのバックライト主軸の画も良い。全編に渡ってとにかくかっこよいシーンの連続。女性ボーカリスト役を務めるのはダイアン・レインだが、実は彼女の歌はクチパクで、実際は当時人気だったロック・バンド、Face To Faceのボーカリストの歌が起用されている。他に、ディスコ・ヒットを多数送り出した事で知られるDan Hartman等の曲がフィーチャーされ、音楽面での満足度も高い。サブタイトル「ロックンロールの寓話」は伊達じゃない。