狼は天使の匂いの作品情報・感想・評価・動画配信

「狼は天使の匂い」に投稿された感想・評価

吉田

吉田の感想・評価

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2020/06/10
akrutm

akrutmの感想・評価

3.3
ジプシーに命を狙われてモントリオールに逃げてきたフランス人のトニーが、モントリオールのギャング団に捕まり、彼らの仲間になって誘拐を企てていく様子を描いた、ルネ・クレマン監督のギャング映画。デイビッド・グーディスの小説「Black Friday」(邦題は映画と同じ)が原作であるが、脚本家のセバスチアン・ジャプリゾが内容をかなり変えているので、映画の中で原作としてクレジットはされていない。セバスチアン・ジャプリゾは有名な小説家でもあるので、本作の脚本は新たに小説化(邦題は、映画と異なり『ウサギは野を駆ける』)されている。

映画の冒頭にある子供たちのシーンでルイス・キャロルの言葉が引用されていることからわかるように、本作は大人の物語として描かれていながらも、その内容は子供の交友関係を描いたものである。というよりは、ギャングなどのアウトローたちの世界は子供と同じであることを描いていると言える。なので、大人の物語として見ると、よく理解できないストーリー展開も少なくない。例えば、主人公のトニーと、トニーが車から突き飛ばしたことが原因で死んでしまうギャングの妹がなぜかできてしまうという理解できない展開があるが、無邪気な子供たちとして考えるとそれほど不思議ではないかもしれない。ギャングの一人であるマットーニなんかは、そのまま子供っぽく描かれている。

その中で一人だけちょっと違って大人びているのがトニーであり、トニーを演じるジャン=ルイ・トランティニャンだけが大人の渋さを感じさせてくれる。そしてその人物像は、冒頭に出てくる他の子供たちになかなか溶け込むことができない男の子(トニーと同じような色のジャケットを着ている)と重なっている。ちなみに、その中でパイを食べている少女が、子役としてデビューした8歳のエマニュエル・ベアールである。

まあ、以上のようなことを知った上で見るとそれなりに面白いのだが、個人的にこの映画はピンと来なかった。やっぱり『禁じられた遊び』や『太陽がいっぱい』などと比べると見劣りしてしまう。特に、ストーリーとは関係ないのだが、モントリオールのギャング団のダサさが気になってしまった。だって、カナダの大自然に住んでいるただの田舎者にしか見えないんだよ、リーダーのチャーリー(ロバート・ライアン)をはじめとする男性たちが。フランス人のことをフロッギーと小馬鹿にするけれど、格好いいジャン=ルイ・トランティニャンへの僻みにしか見えないし、そもそも世界中で最も味覚がないのはお前たち(北米の人々)だろ。せっかくのルネ・クレマンなんだから、フランスを舞台に同じストーリーで撮影したほうが良かったのではないだろうか。特に前半はずっとギャング団のアジトのシーンだったので、とても退屈であった。天使とは言えないなあ。
2020年10月19日

UーNEXTで見ました。
昔TVで途中見しました。やっと完走です。
ルネクレマンも、流石に年を迎えて…
大作でした。
ママン

ママンの感想・評価

2.0
ザ・シネマにて録画鑑賞👀

初鑑賞。

タウンマウンテンお勧め映画。
昔の作品過ぎて寝落ちを何度もキメてしまい、何とも残念(´;ω;`)

十字架の木の枝が笑ってしまう✝️

司祭ってのはカトリックだからね、昔から間違ったキリストの教えに洗脳されてしまってるんだなーと、つくづく思うんだわさ🤷‍♀️💨
efn

efnの感想・評価

3.7
先導する教師も批判する大人もいない子どもの世界はただ無作法犯罪の積み重ね、というあたりが禁じられた遊びとの違いか。ただ葬儀だけは大人の手を借りようとするあたりがこの監督らしい。
ICHI

ICHIの感想・評価

3.5
70年代的な破滅、遊び、音楽、映像の雰囲気が心地よい。主人公を追いかけ回すジプシーの4人の神出鬼没ぶりは殆どコメディ。他にも意味不明の劇場脱出とか地下駐車場の壁壊しとか、兄を殺された妹とのロマンスとかツッコミどころ満載なんだけど、そういういい加減さもこの映画の魅力となっていないともいえないこともないこともない。
みんと

みんとの感想・評価

3.7
渋い!とにかく渋さ全開作品だった!
嫌いじゃないけど、むしろ好きだけど、掴みどころのない不思議な作品。

ルネ・クレマン作品は『太陽がいっぱい』のイメージしか無いのだけれど(『禁じられた遊び』は記憶薄)男性心理描写が上手い!...と思う。

冒頭の散らかるビー玉の印象を最後まで引っ張りつつ、随所にフラッシュバックを差し込みながら謎が謎を呼ぶ前半。思考を働かせながら観るもなかなか核心が掴めない。もしかして雰囲気を味わう作品?と思わせといて、しっかり迫力ある見せ場もあって、、、

最終的に自分なりの解釈だと、大人になりきれない良く言えば純粋な男性心を最後まで徹底して描いた印象。まるでカオスな状況を最後の最後まで楽しんでいるかのよう。

未だ若い(髪の毛もある)ジャン=ルイ・トランティニャンの隠しきれない色気と、ロバート・ライアンの男気を軸に美しい女性陣の複雑な心理までバランス良く絡み合っていて個々のキャラ設定は絶妙と思えた。

何はともあれ今作での一番の貢献はフランシス・レイの音楽効果。
どっぷり浸れるムーディなメロディーは作品自体の雰囲気をぐんと引き上げ、謎を解くのも馬鹿馬鹿しく思える程で、よもやギブアップしそうになる思考をその都度リセットさせる感覚。

ただ、好みの別れる作品である事は確か。
haru

haruの感想・評価

4.2
世界中にファンがいっぱいの超いい映画
otomisan

otomisanの感想・評価

4.6
 閑居して不善をなすそうだが、遊んでばかりの怪しい連中が同じくらい怪しい中年男を捕らえ奇妙にも仲間に引き入れ遂に運命まで共にする。一度見ただけでは絶対わけが分からないだろうが、この最後、包囲する警察?の弾雨の下で、ジャンルイが命数を悟ってライアンと最後のひと勝負にビー玉を賭ける辺りに、俺も生きたいこいつらのようにとか思って、わけの分らなさをチャラにしてしまう。たぶん、声に出されない「いいね」が半世紀熟して伝説になっているだろう、一部では。だがあいにく、でもないか。女には絶対分からない。
 半世紀近くたってビデオのおかげでわけが分かって来た。そもそも悪漢でも何でもない写真家のジャンルイ。仲間を殺された落とし前で追うロマ連。これまた裏切り者レナーを殺すギャング。レナーが今わの際の「ライアンの計略」と「トボガンの自殺」の意味。謎ときにえらくかかっていまさらスッキリしたとも云わない。死後硬直下のフラードーム、アクリル板もはまってて、J.カルティエ橋のその頃すでに年寄り臭さかった事しかはっきり分からなかった半世紀前のほうがよっぽど釘付けな二人の最期だったような気がする。今も思うが絶対に死ぬのだ。
 俺も老いぼれたなーと思うのは、どうもパリのビー玉少年の戻り際、別れを告げる土地っ子の年上がライアンに見えてならない。もちろんビー玉君はジャンルイだ。で、なんで今そのライアンがビー玉を持ってるのだ?二人が出会ってたはずがないんだが、なんで最後の最後でビー玉勝負で一致するか。
 けんかして勝負して始まるのは小僧っ子の時分と同じなジャンルイとライアン。こんな鍛えられ方の末、逃亡者ジャンルイもギャングの仲間入り。どう考えたって変なめぐりあわせの面々がマフィア相手の大博打で警察介入の末に相討ちになるという上っ面の下で、堅気のはずのジャンルイが何で殺人強盗ライアンとビー玉勝負で死んで見せるのか、警察も誰も解けない経緯と実は不思議なほど似た者同士でとコッソリ告げられたようで、半世紀の後、変に感傷的になるわけである。
 だがしかし、分からない筈の生き延びた女二人がトボガン襲撃未遂事件の謎を映画屋クレマンに売り込んだら、そうか、そんな二人がなぁと言ってこんな映画を作るかもしれない。そして、分かるまで何遍でも観に来いと挑発するのだろう。おかげで、半世紀越し、一生モノの映画になってしまった。あくまで結果だよ結果。
Farm2

Farm2の感想・評価

3.4
ガキの使いやあらへんで!
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