キャスト・アウェイのyのレビュー・感想・評価

本作を基にしたであろう「オデッセイ」が80年代ミュージックで場面を盛り上げ陽気な雰囲気を作り出しているのとは全く異なり、ひたすらトム・ハンクスが限界の精神で空元気を振りまく辛い映画。無言で生きるための作業を続ける前半、バレーボールに顔を描いた友達"ウィルソン"に話しかけ始める中盤。アニメ『ヒナまつり』で東南アジアに飛ばされたカンフー少女マオが持つ人形も、本作からのオマージュだと思われる。「オール・イズ・ロスト」とか近年も似たような作品はあるけれど、やっぱりこれが至高だと思う。