あしたか

キャスト・アウェイのあしたかのレビュー・感想・評価

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)
4.0
時間に縛られるビジネスマンが飛行機事故に遭い、無人島でサバイバルする映画。

特徴
●飛行機事故のシーンの緊張感
⇒2000年の映画と言うことでVFXが特別凄いわけではないが、轟々とした効果音だけで機内の緊張感が一気に高まった。墜落してから島に漂着するまでもどうしようもない恐怖で気が抜けなかった。

●サバイバルのガチっぷり
⇒はじめてのさばいばる。当初は体の至るところに怪我をする描写も多く「痛ッ」と叫びそうになった。しかし主人公チャックは頭がいいので果物や漂流物等を駆使して何とか毎日を生き延びる!初めて火が付いたシーンでテンション爆上がりした彼を見た時は思わず笑ってしまった。いや嬉しいよねそりゃあ。
サバイバル映画としての及第点の面白さを味わえるシークエンスだった。

●ウィルソン(バレーボール)
⇒チャックは漂着物のバレーボールに顔と名前を与えてサバイバル生活を共に乗り切るわけだが、その彼が助演俳優賞を与えてあげたくなる名相棒ぶりだった。基本的にトム・ハンクスの一人芝居なものの、彼と話してるシーンはコミカルで楽しい。「バレーボールなんかと話してられるか!」とぶん投げた後で必死に探しに行く姿には爆笑。
まじな話、ウィルソンがいなかったら彼は島で野垂れ死んでいただろう。ウィルソーーーーン!!!!!!!

●後半の意外な展開
⇒ネタバレ回避のため詳しくは書けないが、後半がこういう展開になるとは思ってなかった。これがまた感動的で・・・。あの人との関係性に関しては泣きそうになってしまった。

●ラストシーンの驚き
⇒驚き、という程でもないかもしれないが、ニヤリとできるエンディングだった。あのシーンは彼の新しい人生と幸せのスタートを暗示しているのだと思うことにする。

流石ロバート・ゼメキス監督と言いたくなる完成度の高い作品だった。パニックもの、サバイバルもの、人間ドラマとしても優秀。日常の有り難みを再確認させるというテーマもわかりやすい。鑑賞後感も非常に爽やかな一本
あしたか

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