ma

キャスト・アウェイのmaのネタバレレビュー・内容・結末

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

私だったらもっと序盤で発狂してるんだろうなあって思って、想像しすぎて喉が詰まって不安で仕方なくなってしまいました。

ウィルソンが生まれたあたりで、ああ、よかったと少し思いました。
こうやって話し相手を作って正気を保たないと本当に無理だと思います。
作ったって無理だ。

ケリーとのことは、辛かった。
もう子供までいた、というのが、この結末にならざるを得ない感じで、切なかった。
ケリーの気持ちを思っても、主人公の気持ちを思っても、どっちを思っても苦しかった。


サイズの合わない靴の利用方法とか、火の起こし方とか、工夫を凝らした暮らしぶりが興味深かったです。

ウィルソンに「許して」と言い続けるシーンで、この人はいろいろなことを許して、生き続けられたんだろうと思った。
許せなかったら絶望とか、もっと近い気がする。


最初、運ばれる荷物の目線のカメラから始まる。
あれって私たちも運命に運ばれて漂流しながら、いつか目的地にたどり着くんだっていうことなのかな。
私はそんな風に感じられて、今悲しい状態だったり、後悔している別れがあったりしても、いつかちゃんと目的地にたどり着けるのかな、と思えてよかった。
ma

ma