ストーリーに起伏はないけど、好きなシーンは結構ある映画。
ウィルソン誕生から最初の火起こしのシーンが面白かった。字幕の「火だァ〜!」がなんとも言えなくて、そりゃそうなるよなと…
ウィルソンに「時に背を向けてはいけない」とつい語ってしまうシーンも好き。あんな状況で時間を持て余しているほどなのに、つい出てしまって自嘲するトム・ハンクスの演技が良い
ウィルソンを投げ飛ばしておいてすぐに追いかけるシーンも好き。
イカダで島を離れる時のなんとも言えない切なさと、ウィルソンとの別れでは泣いてしまった。
ウィルソンがいなきゃあの島で生きていけなかっただろうなってことを考えると、切なくて……
ケリーとの結末もリアリティがあって切なくて好き。お互い愛は変わらないのに、時間は巻き戻せない、「愛してる、これからもずっと」のセリフで泣いてしまった。
救出されて物に囲まれていても、美味しい料理があっても、ウィルソンもケリーも彼のそばにはいられなくて、彼の孤独な心がヒシヒシと伝わってきて終盤はずっと辛かったけど、悲しくても辛くても何がなんでも呼吸をし続けると語るラストが最高。
ラストのトム・ハンクスの笑顔には希望が溢れていてとてもよかった。新たなウィルソンも隣に。
ちょっと長く感じたけど、いい映画だった。