アクションスターである、
アーノルド・シュワルツェネッガー、
コメディ俳優に転身する。
カルト的な人気を博す『コマンドー』以来、
筋肉を見せつける役から服を着た役になり、
アクションとコメディを融合させる俳優へ。
本作は本格的なコメディ映画として、
シュワちゃんの新たな魅力を発揮し、
ただの筋肉モリモリの俳優ではない。
クリスマスのシーズンに観たい作品でもある。
「一番のお得意様ですから」
これは主人公ハワードの口癖。
彼にとって仕事が第一であり、
彼にとって家族は放置状態だ。
その為に、
息子ジェイミーとの約束を度々破り、
嫌われる。
だが、息子の機嫌を取ろうと、
クリスマスプレゼントとして、
大人気の人形を買う約束する。
しかし、その人形である、
「ターボマン」は、
売り切れ続出の人気商品。
あの手この手を使い、
ハワードは人形を求め、
長い一日を送ります。
シュワちゃんの演技が冴え渡る。
運動器具の会社の社長であるけど、
なぜかムダに筋肉モリモリです。
アーノルド・シュワルツェネッガー。
抽選のボールを追う姿、
詐欺集団を捕まえる姿、
ラジオ局に乗り込む姿、
どれもコミカルでとても面白いです。
更にライバルとなる郵便配達員のマイロン。
演じているのはコメディアンのシンバッド。
こちらもナイスなライバルであって、
どんな手段を使ってでも手に入れようとする。
マイロンのおかげで更に面白くなる。
息子の為ならば、なんでもやる。
もう二度と約束を破らない為に。
「ターボ・タイムだ!」
ハワードすら驚く超展開。
それは仕事よりも楽しく、
息子との約束を守ります。
最後に見せるシュワちゃんの笑顔。
こんなに楽しく演じているならば、
観ている側だって楽しくなります。
「人形なんていらない」
「本物のターボマンがうちにいるんだもん」
ちょっとだけ感動できる本作。
クリスマスに観たい作品です。
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