あきしげ

ジングル・オール・ザ・ウェイのあきしげのレビュー・感想・評価

3.5
アクションスターである、
アーノルド・シュワルツェネッガー、
コメディ俳優に転身する。

カルト的な人気を博す『コマンドー』以来、
筋肉を見せつける役から服を着た役になり、
アクションとコメディを融合させる俳優へ。

本作は本格的なコメディ映画として、
シュワちゃんの新たな魅力を発揮し、
ただの筋肉モリモリの俳優ではない。

クリスマスのシーズンに観たい作品でもある。

「一番のお得意様ですから」

これは主人公ハワードの口癖。
彼にとって仕事が第一であり、
彼にとって家族は放置状態だ。

その為に、
息子ジェイミーとの約束を度々破り、
嫌われる。

だが、息子の機嫌を取ろうと、
クリスマスプレゼントとして、
大人気の人形を買う約束する。

しかし、その人形である、
「ターボマン」は、
売り切れ続出の人気商品。

あの手この手を使い、
ハワードは人形を求め、
長い一日を送ります。

シュワちゃんの演技が冴え渡る。
運動器具の会社の社長であるけど、
なぜかムダに筋肉モリモリです。

アーノルド・シュワルツェネッガー。
抽選のボールを追う姿、
詐欺集団を捕まえる姿、
ラジオ局に乗り込む姿、
どれもコミカルでとても面白いです。

更にライバルとなる郵便配達員のマイロン。
演じているのはコメディアンのシンバッド。

こちらもナイスなライバルであって、
どんな手段を使ってでも手に入れようとする。
マイロンのおかげで更に面白くなる。

息子の為ならば、なんでもやる。
もう二度と約束を破らない為に。

「ターボ・タイムだ!」

ハワードすら驚く超展開。
それは仕事よりも楽しく、
息子との約束を守ります。

最後に見せるシュワちゃんの笑顔。
こんなに楽しく演じているならば、
観ている側だって楽しくなります。

「人形なんていらない」
「本物のターボマンがうちにいるんだもん」

ちょっとだけ感動できる本作。
クリスマスに観たい作品です。

RE-115
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