せーや

ダーククリスタルのせーやのレビュー・感想・評価

ダーククリスタル(1982年製作の映画)
3.5
キモカワ先駆映画

とある惑星。
1000年前、割れたクリスタルから生まれた
悪の種族スケクシスと善の種族ミスティック族。
惑星は悪の種族によって支配され続けていた。

初めて全編アニマトロニクスで撮影された映画。

そもそもアニマトロニクスって何よっていうと
簡単に言うと、旧スターウォーズのヨーダです。
あのテレビによく出てるスタジオを闊歩する恐竜です。
CGではなくロボット操作で動かす人形劇。

これだけで映画撮っちゃうんだからすごいよね。

主人公は悪の種族によって両親を殺された少年ジェン。
彼は前の種族ミスティック族によって育てられたのだが
ジェンにはスケクシス族を滅ぼさなければいけない使命があるという。

ジェンはこの世界の混沌を終わらせるために旅に出る。

基本的に主人公ジェンは平和的で弱い立場なので
ファンタジー特有の決闘シーンなんかはほぼ無いのも特徴。

悪の種族スケクシス族は見るも無惨なブサイク族。
こいつらがとにかく見た目も心も醜いのである。
暴力と欲にまみれ、自分のことしか頭にない。
そう、まさにステレオタイプ・アメリカ人(失礼)。

これキャラクターが多いし、
基本的にモンスターしか出てこないから
ゲームとかにしたら売れる気がするけど。

とはいえ、画はとても刺激的で飽きさせない。

なめらかすぎるCGよりも微妙なぎこちなさ
それでいて質感はCGよりもリアルで温かい
ロボット操作なのに古臭く感じる(褒めてる)

気持ち悪いけど可愛い、そんなキモカワの先駆的な映画(?)
奇妙な世界を覗き見たい方は、ぜひ。

次作の予定もあったそうなんだけど
つい最近、中止になったみたいです。
せーや

せーや