のび

のびの感想・レビュー

3.5
メキシコの強い太陽に照らされた赤い土が、地平線まででこぼこと広がる風景が印象的。そんな赤い土と青い空の間で、主人公のイグナシオは覆面レスラー・ナチョとして奮闘する。

『ナチョ・リブレ』のストーリーは単純明快で、ベタと言えばベタな展開だ。(コメディ)映画的な紆余曲折があって、最後には強大な敵を打ち倒し、ハッピーエンドを迎えるのだろうと予想もついてしまう。でも、修道院の子どもたちのために奮闘するイグナシオの姿を、わたしたちはやっぱり応援しながら見守ることになる。

イグナシオはイケメンでもない、スタイルも良くない、プロレスラーとして強いわけでもない。イグナシオは美人の修道女に心を奪われるけれども、部屋で一緒にトーストをかじることしかできない。でも、自分の力の限り闘っている。そのようなイグナシオの闘う姿は、わたしたちに問いを投げかける。お前たちも真剣に闘っているか? 子どもたちが応援したくなるくらいに、と。

映画『ナチョ・リブレ』、暑い夏にふさわしい熱い一本だ。