素顔を隠して孤児たちのために戦うレスラーという「タイガーマスク」とそっくりな設定にびっくり(まさか日本のアニメをパクリはしないでしょうが)。
ただそこはジャック・ブラックで、過剰なドラマや説教臭さはもちろん皆無。主人公は別に教会の孤児たちを救いたいわけでもなさそうで、美人のシスター(ペネロペ・クルス似の正統派ラテン美人!)にいいところを見せたいわけでもなさそうで、彼は退屈で冴えない日常から抜け出すためにリングを上がっただけ。でも結果的にシスターの心を射止め、子どもたちは笑顔を取り戻したわけです(めでたしめでたし)。
結構人を喰ったドラマですよね。やはり、ジャック・ブラックがしまりのない裸体をさらしてリングを跳ね回るのを見てげらげら笑う。それが本作の正しい鑑賞法です。