滝和也

電撃フリントGO!GO作戦の滝和也のレビュー・感想・評価

電撃フリントGO!GO作戦(1966年製作の映画)
3.5
007のライバル現る!
セクシーガールズを
連れた、その名も
電撃フリント!

必殺技は、死んだふり(笑)!

「電撃フリント GOGO作戦」

ZOWIE(世界連帯秘密諜報機関)は、世界の気象現象をコントロールして世界征服を狙う悪の秘密結社ギャラクシーに対して、ひとりの男を送り込む!その名も、デレク・フリント!世界最強のスパイである彼の活躍を描く痛快ヒーロー作品!

60年代に現れたスーパースパイ劇、007シリーズ。その大ヒットを受けて数多のスパイ作品が作成されましたが、こちらもその一つであり、当時からカルト作品とされた逸品です。

007にならい、モテモテで秘密兵器をもった単独行動のスーパースパイで世界征服を狙う結社と戦うと言う基本線を守ってます(笑) 初期007の渋みは全くないんですけどね。どっちかと言えばコメディ色を強めたキングスマンに近い(^^)当時はアメリカ版007として大真面目に作ってるはずなんですが。

そもそも主演がジェームズ・コバーンですからね…顔がどうこう言える立場じゃありませんが、馬面…。彼は年をとって渋みをましたんですが如何せん…。また空手の達人でもある役なんだけど素人がアチョーってやった感じだし(笑)そんな方がスーパースパイでモテまくり(^^)

その辺りからしてもうコメディにしか見えない。ストーリーも緩くて却って楽しくなっちゃいます(笑)

そもそも007のDr.ノーはB級カルト映画ですからね。その延長線上にあるなら、これもありですよ。

マルセイユ・ローマそして敵の要塞島と世界を旅しながら敵の本拠地にたどり着くのも007Dr.ノーやロシアより愛を込めてから。更に作品内でハッキリ出てくるのが、秘密兵器アタッシュケース(笑)これはロシアよりからですね。彼はこれを否定していらないと語ります。彼の秘密兵器はライター。通信機、爆弾探査機、そしてバーナー等多機能十徳ナイフみたいなもんです(笑) バーナー機能は使いますが後は?ですが。

で…冒頭語った必殺技ですが、彼は心停止状態になれて腕時計の機能で復活すると云う(笑) 時計取られたら死んじまいます(笑) 敵地に入り込むのには使えたんですが他に使いみちは…。念を入れて撃たれたらどうするんですかね(笑)

ただセクシーさは007の倍くらい。敵の本拠地には慰安室があって…(笑)まぁカルト組織にはお決まりなんですが。後の007でもそんな感じの雰囲気がありますが先を行きますね。この雰囲気がサイケデリックなんです。これもカルトっぽいのかな(^^)

それと特撮(当然CGなんかありませんから)は頑張ってますんで爆破シーンは迫力がありますね。当時の007にも劣らない感じですから、ラストの要塞戦は。

キャラが能天気に明るくてかつ大活躍で特撮に迫力があったから(セクシーさも(笑))この翌年続編が公開されてます。そちらも手に入れたいなぁ。007好きとしては逆に欲しくなります(笑)
滝和也

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