広島カップ

予期せぬ出来事の広島カップのレビュー・感想・評価

予期せぬ出来事(1963年製作の映画)
3.0
霧という小道具を『ザ・フォッグ』(1980)や『ミスト』(2007)のように直接的に使うのではなく本作のように遠回しに使うのもありですね。霧の為に飛行機が飛び立てずにロンドン空港に留め置かれたVIP達の間に起きる出来事を描く物語。

それぞれの男女にそれぞれの話が進行するだけで他の男女に対して互いが干渉して行く展開になる訳ではなくその点ではあまり面白味は無い。

なかでもリチャード・バートンとエリザベス・テイラーの離婚寸前の夫婦の話の尺が長い。
実生活で二人は1964〜74年、1975〜76年と離婚を挟んで二度の結婚をしている。
本作のような役柄を演じた翌年に最初の結婚をしているというのが面白い。(離婚期間中の作品だったとしたら更に興味深い)

エリザベスは生涯に7人の男性と8回、リチャードは4人の女性と5回結婚をしている。
本作で二人が演じた夫婦の心情と同様に私には全く理解出来ない結婚生活を送っていたお二人でした。VIPのする事は我々と違うなぁと感じた一本でした。
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