なつ

極私的エロス 恋歌1974のなつのレビュー・感想・評価

極私的エロス 恋歌1974(1974年製作の映画)
3.9
どの作品も応援歌だ…倫理観ない人も居るけど…どの人も、その人なりに懸命なんだよ、生きてる。
ドキュメンタリーを撮るって、フラットな目線が必要だし、ときに共感し、その人に取り込まれて同化しそうになる時もあるんじゃないかな、これの疲弊感は想像を絶すると思う。
監督、新作の水俣病作品の為に、自分で海に潜ったと、97回も。
片耳が聞こえなくなったんだって。
魂削ってるなぁ、だからこそ猛烈に伝わってくる事があるんだよな。

で、本作は極めて、私的(笑)
・元彼女の武田さん(監督の子どもを出産し、別の男性の子を妊娠)
・今彼女の小林さん(監督の公私のパートナー)
二人の出産シーンが最大の見せ場!
武田さんが小林さんに激しく嫉妬するシーンに苦笑。でもね、出産シーンでは、連帯感たっぷりの二人に、あぁ人間くさいなぁ笑った。
武田さんとの情事のシーン(監督は映っていない)…よがっている女の顔は、ブスだなぁと苦笑しつつ…
情事後の、まどろんでいる武田さんの安心・満足したような表情のアップシーンは、とてつもなく愛くるしく美しい。
監督の子どもが、ぬるっと生まれたシーンは、驚愕だったね。
生まれたてで恐ろしいほどソックリ(笑)
なつ

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