dowaikiは家にいる

その時の人達~有故、大統領~/ユゴ 大統領有故のdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

3.0
〜愛国か、錯乱か〜

『KCIA 南山の部長たち』から。金載圭による朴正煕(パク・チョンヒ)大統領暗殺事件。同じテーマ。

ユルくてびっくり!
なのにやってる事エグくて顔面ひきつる!

南山の部長たちの金載圭(撃った人)が超シリアス堅物イ・ビョンホンだったから、ヘラヘラ笑うペク・ユンシクとの落差がすごい。wikipediaみたらブラック・コメディだと。なんか納得。事件に対する韓国世間の固定の印象(タブー扱い?)が何かしらあって、恐れず茶化した?のか?で、訴えられたと…

韓国語の原題は、「그때 그 사람들(その時その人たち)」。暗殺現場に居合わせた歌手シム・スボン(沈守峰)のヒット曲「그때 그사람(→その時その人)」をモジってるるらしい。監督イム・サンス、やりよる…
邦題の「大統領有故」は「大統領が事故」って意味で「死んだ事を伏せて伝える新聞の見出し」から。らしい。死体みながら「これ北朝鮮に知れたらヤバいっす〜」言うとったもんな…お国事情を反映したナイスな邦題。

南山の部長たちでは現場を後にした金載圭がKCIA本部から陸軍本部に向かい先を変えるシーンで終わるけど本作はその後の顛末もお粗末!って感じに描かれる。ので合わせて観るといいかもしれない。しかしユルい。お腹もユルい。

ペク・ユンシクの中途半端な雄叫びとか、無言執事の振る舞いとか、ハン・ソッキュの右往左往とか、「悲しい酒」「北の宿から」演歌弾き語りとか、ユン・ヨジョンの直訴からの正座とか、すごく変!な見どころが満載。
言っちゃいけないが…ドタバタが楽しい。

こっちのほうが真実に近いような。と思わせる魅力があった。