ダイヤモンド

クローズド・ノートのダイヤモンドのレビュー・感想・評価

クローズド・ノート(2007年製作の映画)
3.0
わたしはふと、心の力という言葉を思いついた。
一人一人が持っている心の力はとても強く、いろいろなことを可能にするんだということを、これからみんなに話してゆきたい_。

前の住人が残していったノートを読む香恵(沢尻エリカ)。その書き手は小学校の女性教師真野伊吹(竹内結子)。香恵自身、教師志望だから、そのノートに惹かれる。いつの間にか、自分の恋愛と伊吹先生の恋物語を重ね合わせるようになる。

先の言葉は伊吹先生が児童たちと触れ合ううちに感じた言葉。その言葉に導かれて不登校の女の子や、香恵、それに伊吹先生自身も心の力で、”しっかりと”歩いてゆく(ただ人であるがゆえに、時に揺らぎながらも)。

二人の女優、ロケーションを含めて、この映画の世界が美しい(良くも悪くも)。

それにこの映画、公開当時は沢尻エリカの「別に」騒動ですっかり埋没してしまった。そして現在、竹内結子さんは他界され、あとの二人は薬物摂取で芸能活動が滞ってしまっている。その三人が揃ったのは、”奇跡”としか言いようがないけど、呪われた映画(作品自体は良いんですけどネ)。

※香恵が伊吹先生の勤める小学校を訪問する。下校途中の女子児童に先生のことを尋ねると、その子は「お亡くなりになりました」と答えた。
偶然とはいえ、言葉を失いました。
竹内結子さん、御冥福をお祈り致します。