旅するランナー

ロサンゼルスの旅するランナーのレビュー・感想・評価

ロサンゼルス(1982年製作の映画)
3.1
【天国への階段】

神を信じるか? 会わせてやる!
相変わらずクールに銃をぶっ放す、チャールズ・ブロンソンの凛々しい姿を堪能だけはできる、デス・ウィッシュシリーズ2作目。
しかし、天国への階段を昇りきる出来栄えではない。

身内の悲惨な死を描く時間が非常に長く、心が萎えそうになる。
嗅覚鋭く復讐対象をテキパキ見つけ、淡々と餌食にしていくのも、心が奮い立たない。
前作からの憎めないキャラ、ニューヨーク市警のオチョア氏もやって来るんだけど、えっ何?と心折られる。

さらに、音楽をジミー・ページが担当していることに期待し過ぎてもいけない。
このサントラは、レッド・ツェッペリン解散後の初ソロ作品ではあるが、ファンの間では肩透かしアルバムとなっている。
完全に階段を踏み外したような気分になる。
胸いっぱいの愛を全く感じません。

だが、唯一、ショパンの24のプレリュード4番をギターで弾く曲が評価されている。
1983年にニューヨークで開催されたARMSコンサート(3大ギタリスト、クラプトン・ベック・ペイジ集結)での演奏がYouTubeでご覧頂けますので、ジミー・ペイジの凛々しい姿を堪能したい方は是非どうぞ。
www.youtube.com/watch?v=C1VFD7m6VZ8