ひみつ

ティファニーで朝食をのひみつのレビュー・感想・評価

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)
4.5
気品なジャケットにタイトル、音楽。作品に踏み込めば、セレブな生活を描いた雰囲気映画という第一印象が一変して、セレブに憧れた女性の話だとすぐに理解した。それどころか身を売って稼ぐ娼婦であったが、演者さんから滲み出る上品さからなのか、いやらしさを微塵も感じない。世の中はお金。お金があれば幸せを買える。この思想や、発言に何度共感を抱いたことか。特に起伏もなく淡々と進んでいくが、ラストの10分程度のワンシーンで、この物語の根本に気づく。彼女の言う、ティファニーのような場所。それは自由奔放で捻くれている彼女に、呆れることなく手を取り続ける彼のことだったのだと、感じました。
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