自分が勝手に記憶してた内容とかなり違ってて、驚いた。
のっけから訳の分からん日本人キャラ(ブルースリーの映画に出てくるような、攻撃的ステレオタイプ出っ歯眼鏡)が騒いだり、
オードリーがシャツ一枚で生足を晒して走り回ってたり、半裸の男性のベッドに潜り込んだり、乱痴気騒ぎみたいなパーティをしてたり。
けっこう勢いまかせなドタバタ劇で、ローマの休日とは全然違う。
観てると「ああ、こうだったなぁ」と思い出してくるんだけど、この映画の記憶をずいぶん美化してた自分に驚く。
さらに、自分が生まれた頃の映画かなーと思い込んでたんだけど、どっこい。生まれるより15年くらい前の作品だった。
にも関わらず、オードリーや一部の人の風体、ファッションが古くないのはすごい。
個人的なハイライトは窓辺で歌われるムーンリバーなんだけど、それ以外も全体に賑やかで、快活な映画。
しかし、オードリーの役が、無邪気にお金の価値を信じて生きている姿が羨ましい。貨幣への信頼が、終盤のジェンガのように揺らいでる現在では、これだけ呑気に玉の輿願望を描くことは不可能だと思う。
代わりに、Filmarksでいきなり気の合う人とつながって話せたりするから、プラマイだと昔より現在の方がプラスかなーと思うけど。
社会不安がどんどん減っていくような時代を生きたかったなぁ。
年末年始の時期に観るには、意外とマッチしてていい映画でした。