あんじょーら

激突!殺人拳のあんじょーらのレビュー・感想・評価

激突!殺人拳(1974年製作の映画)
3.2
私の追悼・サニー千葉作品はベタベタですが、こちらで。そんなに強い思い入れがある方ではありませんが、しかし、世界に誇れる日本の映画スターだと思います。それに、どうしてもうちの国の場合、海外の誰かが凄い、と言ってる、という事から『世界の』という定冠詞をつけて褒めだす傾向があって、サニー千葉さんもそのお1人だと思います。私も多くの作品を観ている訳では無いので同罪ですが。


プロフェッショナルの暗殺券の使い手剣琢磨は、お金で頼まれれば「不可能を可能にする男」と呼ばれていて・・・と言うのが冒頭です。

やはり千葉さんの主演作品ですし、凄く子供の頃から、見た人みんながマネするし、いろいろなところで使われている呼吸法みたいないわゆる顔芸が見れる作品です。改めて見ても、なんか凄く、不思議な映画です。


これはやはりこの作品を背負っているのが千葉さんだからだと思いますが。


とにかく、悪い、強い、涙もある(ラクダ!)、仕事はまっとうする、という非常にストイックな作品ですが、結構負けるというか、上手く演出されている、と今回見て感じました。

本当に顔芸のレパートリーの多さは特筆すべきですし、アクションは本当に凄いです。

それにギミックも凝ってるし、カメラアングルにもかなり拘りを感じました。わずか90分くらいの作品に、敵役詰め込み過ぎ!しかも設定では敵になる兄弟との対決なんですけれど、実のお兄さんでもあったり、不思議な作品。

千葉さんを有名にしたのって案外タランティーノかも・・・