青二歳

展覧会の絵の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

展覧会の絵(1966年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

冨田勲が編曲したムソルグスキーの“展覧会の絵”が印象的な手塚治虫の音楽アニメーション。
虫プロの実験アニメーションは面白い。しかも世界に名だたる日本アニメの鬼才大藤信朗の名を冠した大藤信朗賞を取った作品というから期待値MAXで鑑賞。
だけどそこまでは面白くはない…期待値が高すぎたのがいけないんであって面白いんですけれども。大藤信郎がビッグネーム過ぎて…賞を管理する毎日新聞もその後ジブリに逃げるしな…いやジブリもいいけどさ。
さて本編について。セル画のほか線画、切り絵などの多様な手法によるオムニバス作品となっています。線画アニメーションなんかは本当に今見ても見事です。ただ特によく出来てると思うのは、BGMの“展覧会の絵”がとても意識されて作られた点。冨田勲の編曲がまたいい…シンセサイザー版もいいけど、この編曲も素晴らしい。プロムナードなんていいなぁ。この音楽を使った時点で面白くならない訳がない。
ビート族、工場主、兵士の音楽がとりわけ好き。
青二歳

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