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ブルーバレンタインのものレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
3.6
愛とはなにか。夫婦とはなにか。

鑑賞している間ずっとこのふたつの問いが頭の中を巡っていた。


ディーンはいい父親であり、男らしく、ユーモアも才能もある。
しかし、その不器用さ故にいい夫にはなれない。
シンディは夫婦という形、親子という形に収まってはいながらも、しかし愛情というものを理解できてはいない。

そんな1組の夫婦が、ゆっくりと離婚まで歩んでいく姿を撮した作品。
離婚に近づく現実の中に、2人が出会った頃のシーンを挟むことにより切なさが何倍にも感じられた。


おそらくどちらが一方的に悪い、というわけではない。
いや正しくは、その程度の言葉や視点で語りきれるものではない。


愛とはなんなのか。
夫婦とはなんなのか。
なにが正解なのか。どうするのが正解なのか。

その答えがないからこそに難しく、そして面白いと思える。
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