さわやかなポスターとは裏腹に超絶リアリティがあるトラウマ恋愛映画「ブルー・バレンタイン」。恋は駆け出しそうなのに、愛はなんて難しいの。
これは観る立場、男女、気分によってめちゃくちゃ感想が分かれるであろう映画ですね。フラットな時に観られて、ある意味良かった。
出会った頃から結婚式を挙げるまでの2人の物語と、地続きの結婚生活からお別れするまでの2人の物語をこれでもかと対比させて描くディーンとシンディのラブストーリー。
若い頃のキラキラと、中年のたるんだ姿がとてもリアルに演じられてて役者さんてすごいなと本筋と関係ないことを思う。ライアン・ゴズリング演じるディーンがシンディを見つけてアプローチする姿はめちゃくちゃかっこいい。これは惚れちゃうやつ。自分の子供じゃないとわかっても彼女を受け入れて家族になろうという彼はかっこよかった。でもこの始まり方は確かに先行き危ない。
結婚生活は本当に色々あるんだろうな。仕事格差、価値観の不一致、会話の盛り上がらなさ、見た目など。どんどん利己的になると心は離れていってしまう。あるあるがこれでもか、と。切ないというより、言葉がない。
