いがらっしー

ブルーバレンタインのいがらっしーのレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
4.0
セクシーな恋愛映画かと思いきや、重苦しく切ない夫婦のお話。
ある事情を乗り越えて幸せに結婚していく瞬間と、何年間後の破綻していく瞬間を交互にえがいた映画。
小さな子どもがいる夫婦の不仲は、映画「クレイマークレイマー」に匹敵する位つらい。

ラストで流された唄が、劇中幸せな瞬間で使われていたものだけに、これでもかと打ちのめされた気持ちになった。
『♪君はいつも愛する人を傷つける
傷つけてはいけない人を
君はいつも美しいバラを手折り
花びらを散らしてしまう
君はいつも優しい心を打ち砕き
言葉で傷つける
もし僕が君を傷つけたら
それは君を愛しているから
誰よりも』
こんなにも、ただただ家族を愛している夫。なのに妻はいつの間にか平穏ではいられない。
アメリカ独立記念日に
まるで独立していく様に背中合せに歩き出す。
夫婦や結婚を扱った作品は巷に沢山あると思うけれど、これは名作の1つに数えられると思う。
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