映画って、現実には起こりえないことだったり、自分が経験できないであろうことを映像として観て楽しむものが多いけど、この作品はなんというか、すごくリアルだった… 出会ってからすぐのときめき合っちゃってる感じとか、付き合いたてのとても楽しい時期を見せてくるのがとにかくずるいし、そこと現在を対比してくるおかげで倦怠期の2人の姿を見るのが哀しくて仕方なかった。鑑賞側の心に穴を空かせる手法が上手すぎる。そして、少し古さを感じさせる映像、静かに進むストーリー、2人の歌が流れるエンドロール、とても良いな…
いくら結婚といえど、愛だけじゃどうにもならないことも沢山あるんだろう。同棲してればそりゃあお互いの嫌な部分が必ず出てくるし、歯車が乱れないように、どこまで受容し合えるかだよね。そこには、価値観はもちろんだけど、その時のお互いの環境とか色々な要因が関わり合って、、まだよく分からないけど、結婚といえど、他人同士の男女が同じ屋根の下で生活を営むって大変なことなんだろうなぁ…
熱愛を経て一緒になったカップルの燃え上がった恋の炎もいつかは消える(もちろん消えない例もあるし消えないに越したことはないけど)。永遠なんて存在しないのかもしれない。でも、こうやって愛し合った時間は確かだよね、、2人だけが知ってる2人だけの思い出は今後何があろうとずっと消えないんだもん。大人な恋愛映画でした。ああ恋愛って難しすぎるな。すごく楽しくてすごく悲しい。