ちゃんみな

ブルーバレンタインのちゃんみなのネタバレレビュー・内容・結末

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ラブストーリー


3人暮らしのディーンとシンディーと娘のフランキー。フランキーはディーンの本当の娘ではない。でも2人は結婚し、愛し合っていくと決めた。しかし噛み合わなくなっていく2人。ディーンはどうにかシンディーの気持ちを取り戻そうとホテルに誘ったり気持ちを聞いたりといろいろ試みるが、シンディーはあまり歩み寄ろうとしない。ホテルに行った次の日シンディーはディーンを置いて仕事に行く。そこに乗り込んでくるディーン。職場の人も巻き込みぐちゃぐちゃに。そして家に帰ってきて離婚を決意。ディーンがシンディーの実家を出るところで話は終わる。作中所々に撒き散らされる出会いのシーンや愛を育んでいくシーン。つらい。



切な。。。。。


誰も悪くないし、お互いそれを分かっててどこにぶつけたらいいのか分からない想いが切ない。。。


演出もいちいち切ない。病院にディーンが乗り込んできて、受付越しに対面してるけど、画面ではガラスに映った向き合ってない2人が映し出されてるとことか、もう決して修復はできないんだろうなって暗示させられててァァァってなる。


過去の2人の出会いから、妊娠(ディーンの子じゃない)から、結婚、離婚までを時系列バラバラして追い詰めてくる映画。あんなに愛してたのに、最後にはどうしようもなくなってる。でもなんでどうしてこうなったかは分からない、本人たちも分かってない、分かってないけどもう手遅れ。


エンドロールでは過去の2人の姿が花火の明かりに映し出されたり、ディーンの歌が流れたり、最後の最後まで追い詰めてくる。映画としては非常に最後まで楽しめる。失恋直後とか見たら大変なこっちゃ。


過去と現在のライアンの演じ分け凄すぎてもうやっぱりライアン大好き!!!ハゲでボロボロのライアンが最初に出てきたときはワォ…ってなったけど、過去のキラキラディーンシーンだともう見た目だけじゃなくて目の輝きから違うの、すごい。シンディーも多少やつれて太った風だったけど、やっぱりライアンの違いの差が凄かった。時の流れをしっかり感じました。非常に生々しかったです。


話し合い、意見の受け入れ合い、お互いの意思確認、しっかり都度都度やっていかないとダメですね!!!!!


非常に好きな作品でした。


2010年 アメリカ デレク・シアンフランス