変わらない夫と変わる妻
家族と過ごす時間が最も大切な夫と、医者としての自分の可能性を試したい妻のすれ違いを描くストーリー。とっても切ない。特に二人の子どもフランキーが夫ディーンのことを全然嫌ってないところがまた切ない。出逢った頃は、引っ越しのアルバイトをしていたディーンの陽気な性格と猛烈なアプローチに惹かれていった医学生のシンディ。ディーンから注がれる愛はいつまでも変わらず、シンディがディーンに惹かれるスピードが早かったのはもちろんだけど、ディーンからの愛の重さと自分のキャリアの可能性を試したいと思い始めてから心が離れるスピードは比例していたような気がする。惹かれるのが早くても、心は離れないそんなのがハッピーなんだろうけど、みんながそういかないのが、またはかないところ。ディーンが自分と釣り合わないままでいることがシンディが耐えられなかったところなのだろうけど、ディーンから注がれる愛が当たり前になり、次第に重く感じたんだろうけど、変わらない夫とそれに価値を見出さなくなった変わりたい妻、逆なら上手くいったのか？でも、男はこんな風に愚直に一人の人を愛する方がかっこいいと思う部分もある。ライアン・ゴズリングが年とともに変化するけど、シンディへの思いが変わらない男ディーンを上手に演じていた。
