イタリアネオリアリズムの傑作。
自転車泥棒する側ではなく、された側を描く。
仕事もろくに貰えず、生きていくためには自転車がないと行けない状態で自転車を盗まれる。そして息子と二人で探す。たったこれだけなのにリアリズムとフィクションが混在しつつ情勢を映し出した非常に濃密なドラマになってる。
息子ブルーノの目線から見る父は執拗に自転車を取り返すために人を疑い、人に怒る。
ブルーノの父を見る目線が本作では印象的。
とにかく街に自転車が多い。自分たちは自転車たった一つを探しているのに街には自転車が溢れている。二人が歩くと画面全体から自転車が次々と現れて来るのが皮肉さもあっていい。
ラストは悲劇な感じになるけどとにかく見やすいし当時の雰囲気、構図、編集、全てがお手本のような作品。